「どうかしてる」
2025年06月15日
我が家の息子たちは、なにかと私に聞いてくる。
冷蔵庫を開ける前どころか、すでに手がかかっているその瞬間でさえ、
「お茶ある?」
「ハム残ってる?」
と聞いてくる。いやいや、いま開けるその手で確認すれば早いのでは…と心の中で突っ込みたくなる。
始めのうちは、いちいち答えていた。
でも最近は、「見てから言って」と、返すようにしている。
それでも、彼らは毎日何かと聞いてくる。
まるで、”hey!siri”、”アレクサ”状態なのだ。
先日はさらに拍子抜けなことが起こった。
夕飯時、テーブルにはサラダと、ちゃんと用意したドレッシング。
なのに、息子は冷蔵庫の前までスタスタと歩き、冷蔵庫を開けるその瞬間に、こう言った。
「ドレッシングある?」
…えっ、今まさに、テーブルの上にあるのに?
呆れを通り越して、思わず無言でテーブルの上を指さす私。
そこに乗っているのは、まぎれもなく、彼が探していたドレッシング。
すると息子は、ほんの少し恥ずかしそうに、でも照れ笑いしながら言った。
「うわ、同化してたわ」
あぁ、言い訳も雑だなと思いながら、私はすかさずこう返した。
「それが見えないなんて……どうかしてる!」
一拍おいて、ふたりで吹き出した。
なんだか、笑点みたいなやりとりだなと、自分でもおかしくなった。
日々の忙しさに、つい「また聞いてきた」と思いがちな私だけど、こういうやりとりができる日常って、ちょっといいなと思う。
息子たちの「見えてない発言」も、「見守り対象」だと思えば、愛しくも思えてくる。