暮らしを整えるノートの役割
小学生のころから、文房具が大好きでした。
お出かけのたびに文房具屋さんに立ち寄り、きれいなペンや新しいノートを買うのが楽しみで仕方がありませんでした。
新しいノートを手にしたときの「これで新しい自分になれるかもしれない」という高揚感。真っ白なページは、いつも希望にあふれて見えました。
大人になってからもその気持ちは変わらず、文房具屋さんに行けばペンやノートを手に取り、気づけば買い集めていました。
ですが、ふと気づいたときには机の引き出しに使い切れないノートやペンがあふれ、ただ「持っているだけ」の存在になっていたのです。
数年前に断捨離の本を読み、自宅でも実践してみました。
そのとき一番手放すのに苦労したのは、やはり文房具類。
手放したくない、でも使い切れない。文房具好きならではの葛藤に、長い間向き合ってきました。
「今度こそ」と思いながら続かなかった手帳

手帳やノートを新しく買うときは、毎回「今度こそは続けよう」と決意していました。
始めの数ページは頑張ってきれいに書くのですが、忙しさに追われたり気持ちが途切れたりすると、すぐに白紙のページが増えていきます。
それでも、また季節が変わると新しい手帳が欲しくなり、「これを使えば整えられるかもしれない」と期待を込めて買ってしまう。
その繰り返しで、結局モノばかりが増えていくことに気づき、ため息をつく自分がいました。
iPadとGoodNotesとの出会い

そんなときに出会ったのが、iPadとApple Pencil、そして「GoodNotes」というアプリでした。
デジタル手帳の存在は知っていましたが、正直あまり興味はありませんでした。
なぜなら、私は「手で書きたい派」。
色ペンを使ったり、マスキングテープを貼ったり、自分らしくカスタマイズできる紙の手帳にこそ魅力を感じていたからです。
けれどGoodNotesは違いました。
Apple Pencilで紙に書くように文字が書ける。ペンの種類も鉛筆や蛍光ペンなど豊富で、色も自由に選べる。
さらに、デジタル上でステッカーを貼ったり、ページを自由に増やしたり減らしたりもできる。
「これなら、私が大切にしてきた“書く楽しみ”をそのままに、モノを増やさずに楽しめる」
そう感じたとき、胸のつかえがすっと取れたような気がしました。
ノートは「暮らしを整える小さな道具」

ここから、私のノートとの関わり方が少しずつ変わっていきました。
ノートは、ただ予定を書き込むだけのものではありません。
頭の中にあるあれこれを「外に出す」ことで、心に余白をつくる小さな道具です。
冷蔵庫の中身を書き出せば無駄な買い物が減り、家事のToDoをリスト化すれば達成感につながる。
今日の気分をひとこと書き残すだけでも、「自分の声を聴けた」という安心感を与えてくれます。
紙からデジタルに移行しても、その役割は変わりません。
むしろデジタルにしたことで、ノートを続けやすくなり、暮らしの中に自然と馴染むようになったのです。
ノートは暮らしの鏡

日々書き残したノートを見返してみると、自分の暮らしのリズムが映し出されていることに気づきます。
忙しいときはメモだけで終わっていたり、心に余裕があるときはカラフルに彩られていたり。
ノートは「暮らしの鏡」として、自分自身を映し出す存在なのです。
そして、その鏡をとおして「何を整えたいのか」「どんな暮らしをしたいのか」が少しずつ見えてきます。
おわりに

文房具が大好きで、手帳やノートにたくさんの期待を込めてきた私。
続かないことに落ち込み、モノが増えることに悩み、それでもやっぱり「書くこと」をやめられませんでした。
GoodNotesとの出会いは、そんな私にとって「暮らしを整える新しい扉」でした。
モノを増やさずに書く楽しみを続けられることは、思った以上に心を軽くしてくれます。
ノートはいつだって、暮らしを支える小さな相棒です。
紙でもデジタルでも、自分に合った形でノートを取り入れること。
それが、整った暮らしへの一歩につながるのではないでしょうか。